「活動報告」

【「心理的安全」と心身の発達のこと】

「心理的安全性」
という心理学用語があります。
 
これは個人でも組織でも、ミスをしたり違う意見を述べたりしても恐怖や萎縮を持たない、リラックスした状態を保てることです。
これが会議やプロジェクトの発展や進歩に大きな関わりをもたらす、と有名にしたのが、検索でおなじみのGoogle社です。
 
しかしながら、これを持つには、幼少期の成功体験や、大人からへの対応で培われるらしく。
安全な場所でなら、多少危険なことでも、誰自分の周囲にいる誰かや何かが自分を守ってくれる、という、潜在的な感情です。
 
……ごめんなさい、あさりにはあんまりありません。
てか、にじいろでペアトレして、特訓受けるまでなかった!!
 
なんせ
「協調性運動障害」
と名前が付く程度、不器用だし、作業が遅いし下手です。
折り紙は紙飛行機しか作れません。
あらゆる楽器や運動が無理です。
親や教師からは、できない子扱いだし、学校などでのチームでの作業は凄く難しい。
今の日本の教育で私を評価したらどうなるかは、皆さんわかっていると思いますし、昔はもっとひどかった。
 
体育とか教師の
「できない輩はおちこぼれだから叱り飛ばしてヨシ!」
みたいな空気はどうにかならない?
と振り返って思うし、各種目のルールや体の基本形などは教わっても「カンどころ」「肝心な動きかた」は教わった記憶がありません。
ただ、中学1年1学期は、全期間を通して
「ラジオ体操第一・第二を、伸縮や止めることを完璧にできる」
のが目標で、未だに美しい動きでできます。
他にないんですか、運動の基礎を教える授業や手法は、と思いつつ、ずっと体育を受けていました。
 
うまく身体を動かせないというのは、何かと悪目立ちするので、いじめやからかいの標的になって苦しいんです。
「なにもしないをする」
という、このガチャガチャな心と身体を自分のものとして、不器用に動かしながら、目立たないように生活する。
 
はっきり言って無理ー!!
 
でも私は鼻っ柱が強かったがため
大人たちは信用ができないし、自分の身は自分の身で守ることを決意し
「好きなことを好きなだけやって、からからわれても泣かない10代」
になりました。
 
「心理的安全性は持てないけれど、興味や好奇心に抗えなかった」
 
なのですが、でも、世の中そんな破天荒になれる子どもがいるかっていうと、皆無でしょう。
 
じゃあどうしたら良いのか?
単純な話で
「その人が持つ不安をできるだけ取り除く」
 
たとえば、運動が苦手なら、どう苦手なのかを理解してもらいながら教わる。
大勢の人がいる場所が怖いならば、隙間がある場所…公園や喫茶店に入って一息つく。
発表や会議で失敗したくないなら、事前に練習して、どこをどう改善したらいいか一緒に作戦を立てる。
 
これらをやってる姿は滑稽かもしれない。
けれど、不器用に生きる人たちには必須のことなのです。
 
もし、これを読んでる中で、行動や動作が奇妙な人や子どもを笑ったり、変だと指摘してしまう方がいらしたら。
それは是非心の中に留めておくか、丁寧に気長に指導してあげてください。
 
それが相手の
「心理的安全」
に繋がりますので。
 
それでは、また。
 

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